宿

北アルプス

メンバー

当初医療として参加予定であった3回生和泉は怪我の為不参加。
CL・気象
SL・装備
EL
会計・医療
記録
山田 彰人
森本 陽一
河野 克也
黒野 政宏
日下部 友規
3回生
2回生
1回生
1回生
2回生

総観

 今回の夏合宿は前線の影響があり、なかなか天候に恵まれずメンバーにとって辛いものとなったが、その分雨天時の合宿に対する向き合い方も学べたのではないかと思う。  1日目は日本海からの強風が吹き付ける立山をピストン装備で登り、鬼岳、獅子岳への稜線を歩き、ザラ峠を越え五色ヶ原に行く。鬼岳付近には残雪があり、獅子岳からザラ峠へのルートはルートの狭いガレ場が多く、クサリ場もあり、注意が必要だ。
 2日目、3日目は越中沢岳を超え、スゴ乗越小屋を経て薬師岳を登り、薬師峠キャンプ場へと向かう。越中沢岳からスゴ乗越小屋まではかなりの頻度で急傾斜のアップダウンが出現し、特にスゴノ頭を超えた地点の下りは巨岩が乱立している急坂になっているので特に注意が必要である。間山から北薬師岳は日本海からの強風の吹く急なガレ場の登りであり、北薬師岳から薬師岳へのルートはそれに加えて狭く危険な場所が多いので、どちらも滑落に十分注意して登るべきである。薬師岳からキャンプ場まではガレ場の下りやケルンの下り道など足を痛めやすい箇所が多いので注意である。
 4日目、5日目は薬師峠キャンプ場から稜線に出て黒部五郎岳を超え、キャンプ場で泊まり、再び稜線に出て三俣キャンプ場へと歩く。黒部五郎岳のガレ場の急登は腰に負担がきやすいのでメンバーの体調に十分留意しながら行程を進めるべきである。黒部五郎岳からキャンプ場までは沢の流れるカール地帯となっており、雨天時は足を滑らせないよう注意である。三俣蓮華岳の分岐からキャンプ場までにある広い沢は目印も少なく迷いやすいが、落ち着いてケーンを探しながら歩くと良い。それがない場合は沢を横切るのが正解である。
 6日目はキャンプ場から鷲羽岳・水晶岳をピストン装備で登り、そのままキャンプ場へ帰り、7日目は双六岳を超えて双六小屋キャンプ場へと向かう。水晶岳の頂上付近は危険なガレ場の急登になっているので注意が必要である。6日目のコースタイムはかなり甘めなので、メンバーの体力によっては5日目や7日目と同行程とするのも良いだろう。
 8日目はキャンプ場から樅沢岳を登り、稜線を経て、ヤセ尾根伝いに槍ヶ岳へと登っていく。千丈乗越の手前は危険なガレ場、クサリ場が多く、千丈乗越から槍ヶ岳山荘までは強風と急なガレ場の急登があり、どちらも滑落に注意しなければならない。
 9日目、10日目は槍ヶ岳から横尾山荘へと下り、そのまま上高地へと下る。
 余裕のあるパーティなら行程を工夫して穂高岳などにも挑戦してみるとよいだろう。また、全体的に北アルプスはガレ場、岩場、危険個所が多いので、しっかりとパーティ全員で歩行に対する意識を高めておくことも必要である。




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