宿

穂高連峰

メンバー

CL・気象
SL・装備
EL
会計・医療
記録
三浦 秀典
小川 弘貴
堀田 隆
木下 史也
徳永 晃
3回生
2回生
1回生
1回生
3回生

総観

 1日目は、小梨平キャンプ場から河童橋を渡った後は岳沢登山口までは湿原が続く。橋状の道が多く、足を滑らせれば湿地に足を取られる可能性があるため、雨天時は注意する必要がある。岳沢登山口から天然クーラーまではよく整備されており、岩場もあるが浮石は少ない。沢を渡る橋もいくつか見られる。ここもまた雨天時には岩や橋が滑りやすくなるため、足運びには注意である。天然クーラーから岳沢小屋までは沢を上る岩場の道が続く。岩場といっても整備が行き届いていて、多くの箇所で石段となっており、段差もそこまで見られない。開けた個所では天気が良ければ岳沢や西穂高岳を拝むことができる。岳沢小屋付近の沢は雨天時に増水するため、大雨が降れば渡るのは危ないだろう。
 2日目の重太郎新道は、岳沢小屋からカモシカ立場までは、小屋付近の雪渓を渡った後、しばらくガレ場が続く。その後、足場の狭い急登を上ると直後に7~8mの斜度75度程度の梯子が現れる。梯子を上った後は、岩場が続くが、ところどころ浮石が見られる。カモシカ立場から岳沢パノラマまでは急登が多く、途中急斜面に雪渓が残る場所を上る必要がある。梯子や鎖場も多いので、1人ずつ慎重に進むべきである。岳沢パノラマ付近で森林限界を迎え、この季節ならば、雪渓が残った美しい明神岳、穂高連峰を望むことが可能である。岳沢パノラマから雷鳥広場までは全て岩場の道で、大きな浮石が多く道上にあるため、上り下り共に、落石をしないよう十分に注意すべきである。途中雪渓が立ちはだかるが、今回は迂回して上ることができた。雷鳥広場から紀美子平までは岩肌を上る急登が続く。途中、梯子から雪渓に移る道があり、雪渓上は道幅はあるものの、足を滑らすと滑落するので、要注意である。その後はスラブ状の一枚岩を上る鎖場があるため、雨天時には足を滑らせないよう気をつけるべきである。紀美子平から前穂高岳までは岩肌を上る道で、段差があって足場が少ない箇所もあるので、ルート選びには注意すべきである。前穂高岳山頂は晴れていれば360度の展望が望める。北には奥穂高岳、槍ヶ岳も見られる。
 今回、紀美子平から奥穂高岳へ向かう道の序盤で斜度45度程度の10~15mの雪渓に出くわした。雪渓の下は崖であったため、メインザックを背負って渡るのは危険だと判断し、重太郎新道を引き返し、岳沢から上高地へエスケープすることとなった。年によって雪の量は違うだろうが、穂高付近に登るならば、雪渓を渡る道が多いために、アイゼンは必須と思われる。コース情報は多方面から収集し、できるだけ安全なコースを立てることを今後は勧める。

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