宿

大雪山・十勝岳

メンバー

CL・気象
SL・装備
EL
会計・記録
医療
今井 春哉
河野 克也
木下 史也
小林 凌
坂井 美依奈
3回生
2回生
1回生
2回生
3回生

総観

 台風・雷雨・大雨の影響により、行程開始を4日遅らせて、14日から合宿の行程を行うことになった。
 行程2日目の夜に強風により避難小屋へ避難したことと、3日目に大雨により沈をとった以外には、ガスなどには見舞われたものの、概ね安定した気候の中で行程を進めることができた。
 1日目から3日目にかけては全体的に道幅の広い道が多く、見通しもよい道が多い。その反面、濃霧のときは目印を見落としやすいので注意が必要である。道も幅が広い場所が多いため、正しいコースを意識しなければ道を逸れてしまう恐れがある。4日目から6日目にかけてはハイマツ・クマザサ帯がところどころに群生している。足元が見えにくくなっている箇所が多く、根っこが突き出していることも多々あるため、注意しながら進むことが大切である。また、朝早い時間帯では朝露に濡れていることもあるので、雨具やザックカバーをつけた方がいいかもしれない。足元がぬかるんでいる個所も多いため、泥が大量にズボンに付着してしまうので、カッパをはおった方が良いと思われる。7日目から8日目にかけては急登を登ることが多くなり、コースタイムも長くなるので、最後まで体力と体調を維持することが必要である。水場の水が枯れてしまう年もあるので、荷物が増えることも考慮しなくてはならないだろう。最終日には火山灰の上を歩く場面もあり、他の山では味わえない体験をすることができる。山を降りると白金温泉までハイキングコースになっているが、特別歩きやすい道になっているわけではない。
 今年は雪渓はほとんどの場所ですでに溶けてしまっていたため、アイゼンを使う機会はなかった。しかし、忠別岳避難小屋の前には大きな雪渓が残っていたため、迂回してキャンプ指定地へ進んだ。雪の状態も固い場合は迂回した方がいいかもしれない。
 今回の合宿では黒岳石室と白雲キャンプ指定地で望遠鏡を使ってヒグマが確認された。また、20日にはヒグマが登山道に居座り、入山規制が行われている。ところどころでヒグマのフンを見かけ、中にはまだ新しいと思われるものも落ちていた。大雪山全域がヒグマの生息地であるため、熊鈴を持参し、調理をしたら臭いを出さないようにする必要がある。
 ガスの中を歩くことも多かったが、山頂から北海道の雄大な景色を楽しむことができた合宿になった。雪渓は今年はなかったが、火山灰やハイマツ帯などを歩き、いい経験を積むことができたのではないかと思う。

戻る